「Scientific Linux 6.7」がリリース

 Red Hat Enterprise Linux(RHEL)互換LinuxディストリビューションであるScientific Linuxの開発チームは8月27日、最新版となる「Scientific Linux 6.7」をリリースした。米Red HatのRHEL 6.7リリースから約1か月での公開となった。

 Scientific Linuxはフェルミ国立加速器研究所が出資するRed Hat Enterprise Linux(RHEL)互換のディストリビューション開発プロジェクト。学術機関での利用を想定しており、科学分野向けに拡張性、安定性のあるOSの提供を目標とする。同研究所での大型ハドロン衝突型加速器実験でも利用されている。

 Scientific Linux 6.7は、Red Hatが7月22日に公開した「Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 6.7」から1か月強での公開となった。

 RHEL 6.7の機能を取り込み、OpenAFSが最新の1.6.14にアップデートされ、epel-releaseのRPMもepel-release-6-8となった。TUVから構築したGlusterFSクライアント向けのglusterfs-serverパッケージ、軽量のウィンドウマネージャIceWM、revisor、liveusb-creator、livecd-toolsなどのライブCD作成ツールもアップデートした。

 Scientific Linux 6.7はi386とx86_64に対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。バージョン6系ユーザーは「yum clean expire-cache」コマンドを利用してアップデートできる。

Scientific Linux
http://scientificlinux.org/