性能強化に加えて実験的機能が多数加わった「HHVM 3.19」が公開
PHP実行環境「HHVM(HipHop Virtual Machine)」開発チームは4月13日、最新版となる「HHVM 3.19」を発表した。多数の実験的な機能が導入されているという。
HHVMは米Facebookが開発しオープンソースとして公開するPHP言語向けのツールチェーン。Hack言語とPHPで作成されており、インタープリタ、JITコンパイラ、デバッガーなどを含む。
HHVM 3.19は2014年3月に公開したHHVM 3系の最新版。2月に公開したバージョン3.18に続くものとなる。constキーワードでarray定数を指定できるConst Arrayのサポートが加わった。また、リクエスト数が一定数に達したらプロファイルされたコードを一括で最適化された変換にするRetranslate Allを実験的に導入した。デフォルトでは無効で、次期版で有効になる予定という。これによってウォームアップを高速化し、またより効率的な最適化が行えるという。
CLIスクリプトを走らせるマシン上にサーバーを作成できるCLIサーバーモードも実験的に導入された。スクリプトが実行される間に変換キャッシュを保存でき、JITを待つ必要がないという。フォーマットツールhackfmtも実験的に加わった。
性能面も改善されたほか、これまでアップデートされないAPIバージョンだったExtension APIが、HHVM_VERSION_BRANCHでバージョン付けされるようになった。Fact ParseとWatchman拡張へのHHIヘッダ追加なども行われた。
HHVM
http://hhvm.com/