米Facebook、PHP実行環境「HHVM 3.7」をリリース
米FacebookのHHMV(HipHop Virtual)開発チームは5月4日、オープンソースのPHP実行環境「HHMV 3.7」をリリースした。安定性の強化が中心となり、性能を強化した。
HHMVはPHPコードを高速に実行することを目指す実行環境。PHPの開発における柔軟性を維持しつつ、JITコンパイラアプローチによる高速な処理を実現するとし、PHPのほかPHPを拡張した独自言語「Hack」にも対応する。
HHMV 3.7は、3月に公開された「HHMV 3.6」に続くものとなる。開発コード「Earle」「Fry」「Gadd」「Harris」の4つを組み合わせたものとのことで、目立った新機能はないが、性能改善、互換性の調整、それにバグ修正による安定性の強化が図られた。
細かい修正点や強化点としては、jit::Typeメソッドのクリーンアップによる振る舞いの強化やVary:ヘッダの強化、LLVM生成コードのホット/コールド分割サポート、LightProcessでのプロセス時間の追跡、初期化されていない変数向けのHackのラムダ式の強化などがある。また、RecordSubprocessTimesはデフォルトでオフとなり、refcountオプティマイザが導入された。
Hack関連も多数強化され、perfカウンターに関連した問題、iniファイルパース時のメモリリークの不具合など多数のバグが修正されている。
HHVM
http://hhvm.com/