IoTやクラウドに特化したUbuntu「Snappy Ubuntu Core 2.0」が登場

 

 英CanonicalのUbuntuとSnappyコミュニティは4月16日、UbuntuのIoT向け軽量版となる「Snappy Ubuntu Core 2.0」を公開した。今週後半にリリース予定の次期版「Ubuntu 16.04 LTS」(開発コード「Xenial Xerus」)の一部となるものだ。

 Snappy Ubuntu CoreはIoTや組み込み、クラウドに特化したUbuntuベースのOS環境。リードオンリーのファイルシステムやアプリケーションごとの実行環境の分離、イメージベースの更新といった機能を持つ。Ubuntuで採用されているdpkg/apt-getベースのソフトウェア配信システムとは異なる「Snappy」と呼ばれるパッケージシステムを採用しているのも特徴となる。2014年12月に発表され、2015年6月に初の安定版が公開されている。

 アプリケーション間でやりとりを行うためのインターフェイスが新しくなったほか、セキュリティ関連の制御やシステム変更管理、再スタート/再起動/クラッシュにおける部分的なシステム変更など多くの点で機能強化が行われている。また、ローカルアクセスとストアアクセス向けの認証としてオープンソースの認証技術Macaroonsをサポートし、CLI(コマンドラインインターフェイス)体験なども改善するという。

 そのほか、ファイルシステムレイアウトやアプリケーションパッケージのフォーマットの改善やREST APIなど外部APIの安定性の強化なども行われている。

Snappy Ubuntu Core
https://developer.ubuntu.com/en/snappy/