英Canonical、オンラインストレージ「Ubuntu One」のコードを公開

 英Canonicalは8月10日、ファイル同期サービス「Ubuntu One」のコードの一部をオープンソースで公開した。同社のホスティングサービスLaunchPad上に用意されたプロジェクトページより入手できる。

 Ubuntu OneはCanonicalがUbuntuで提供していたファイル同期・オンラインストレージサービス。Dropboxなど商用サービスがひしめく分野であり、長期的に持続できないことなどを理由に、2014年4月にサービス停止を発表した。その際、サービスのコードを公開する意向を明らかにしていた。Ubuntu Oneの提供は同年7月に完全に停止している。

 今回公開されたのは、ローカルまたは遠隔にあるデータと同期のために接続するデスクトップクライアントのコード。ライセンスはAGPLv3。スケールが要求されるためサービスの中でも革新的な技術と作業が集中している部分で、ほかの技術コンポーネントの土台になっているという。

 Canonicalによると、今回リリースしたコードのほか、REST API、Webサイト、コンタクト、音楽ストリーミングが関連したコードが残っており、今後リリースに向けて作業を続けるという。リリース時期については明らかにしていない。

A file synchronization server(今回公開されたコード)
https://launchpad.net/filesync-server