Qt、3Dユーザーインターフェイスを構築できる「Qt 3D Studio」を発表。オープンソース版と商用版が提供される
Qt Companyは2月20日、3Dのユーザーインターフェイス(UI)オーサリングツール「Qt 3D Studio」を発表した。これを利用することで、デザイナーは容易に3DのUIを構築できるとしている。有料の商用版とオープンソース版の2種類が提供される予定という。
Qt 3D Studioは、NVIDIAの「NVIDIA DRIVE Design Studio」をベースとしたもの。NVIDIA DRIVE Design StudioはNVIDIAが提供するHMI(ヒューマンマシンインターフェイス)デザインのためのソフトウェアツールチェーンで、今回これをオープンソースにしてQtに寄贈した。
Qt 3D Studioはランタイムコンポーネント、ツールなどを含む数十万行のソースコードで構成され、デザイナーが容易に使える使い勝手の良さを特徴とする。Qtと密に統合することで、デザイナーはQtで作成されたアプリケーションと統合された3Dユーザーインターフェイスを容易に構築できるとしている。
Qtはすでに「Qt Widgets」や「Qt Quick」、「Qt 3D」などのUI技術を持つが、Qt 3D Studioはこれを置き換えるものではなく、補完する関係と位置付けている。
今後オープンソースで開発が進められ、Qtとの連携を含め機能の強化や改善を進める。現在MicrosoftのMFCライブラリを利用しているためにWindowsでしか利用できるツール向けUIがあり、これを含めてツールとランタイムが共に完全なクロスプラットフォームになるよう作業を進めるとしている。
Qt 3D Studioの提供時期については、まだ公開されていない。
Qt Company
https://www.qt.io/