3Dオーディオ対応、UIの国際化といった改善点を含む「Blender 2.6」登場

 Blender Foundationは10月19日、オープンソースの3DCG作成ツール「Blender 2.60」をリリースした。プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

 Blenderは3Dモデルの作成やレンダリング、アニメーション作成といった機能を持つ統合環境。Windows、Linux、FreeBSD、Mac OS Xなどマルチプラットフォームに対応、ライセンスはGPL v2。

 Blender 2.60では3Dオーディオへの対応や頂点グループ機能などが新機能となる。3Dオーディオを実現するためのスピーカーオブジェクトが加わり、またサウンドシステムでもさまざまな改良が加わった。シーン内にスピーカーオブジェクトをセットすることで、アニメーションや音声ファイルに3Dオーディオをミックスダウンできる。Sequenceエディタのプロキシ対応も復活している。

 また、頂点グループモディファイアとして、既存の頂点グループの編集、グループの混合、ほかのオブジェクトに近接した頂点グループの生成の3種類を提供する。頂点グループのロックなどの機能を持つウェイトペインティングツールも用意する。

 アニメーションシステム、ゲームエンジンなども改善されたほか、UIが国際化され、英語以外の言語を表示できるようになった。Python APIやアドオンでも、新しいものが追加されている。

 公開されているロードマップによると、2.6系では2ヶ月に1度のリリースを予定しており、12月に2.61を、2012年2月に2.62を公開する計画だ。

Blender Foundation
http://www.blender.org/

ダウンロード
http://www.blender.org/download/get-blender/