Mozilla、FLACとWebGL 2をサポートした「Firefox 51.0」をリリース
Mozillaは1月24日、オープンソースのWebブラウザ最新版「Firefox 51.0」を公開した。デスクトップ版で新たにFLACやWebGL 2がサポートされるといった変更が行われている。
Firefox 51は2016年11月中旬に公開されたFirefox 50に続くリリース。デスクトップ版ではURLバーに新たにズームボタンが追加されたほか、FLAC(Free Lossless Audio Codec)形式の音声の再生に対応した。また、グラフィックレンダリング規格であるWebGL 2のサポートも追加されている。Mozillaによると、WebGL 2をサポートするWebブラウザはFirefoxが初とのこと。
動画再生パフォーマンスも改善され、GPUアクセラレーションが利用できない環境においても再生時のCPU利用を抑えるようになったという。バージョン48で導入したマルチプロセス技術Electrolysis(E10s)も改良され、タブの切り替えがより高速化された。
セキュリティ関連ではブラウザデータ同期の信頼性を改善し、ログインページが安全な通信(https)ではない場合、鍵マークに赤い斜線が入ったアイコンを通じて警告するようになった。これによりパスワードの漏洩などを防ぐ。パスワードに関しては、submitボタンのないフォームの場合も保存が可能になった。パスワード保存前に保存するパスワードを確認するプロンプトも表示されるようになっている。
開発関連では、構造化されたデータの保存に適したローカルストレージ向けのAPIの最新版IndexedDB2が加わった。これらに加えて、「Critical(重要)」に分類されるバグを含めセキュリティ修正も行われた。
デスクトップ版と合わせて、モバイル版(Android)も公開する。モバイル版はWebブラウザデータの同期が新機能となる。