JavaScriptフレームワーク「CanJS 3.0」リリース

 CanJSの開発チームは12月13日、JavaScriptライブラリ「CanJS 3.0」を公開した。

 CanJSは、まもなくスタートして10年を迎えるJavaScriptライブラリ。クライアントサイドで利用するための複数のコンポーネントを提供しており、値の監視やデータコネクション、サービスのモデリング、テンプレート、ビューバインディングなどの「Core Collection」、DOM操作やイベント操作、通知などの「Infrastructure Collection」、AJAX処理やモジュールのインポートなどを提供する「Ecosystem Collection」などから構成されている。各モジュールは独立しており、また他のライブラリとの統合も容易に行うことができる。ライセンスはMIT Licence。

 CanJS 3.0は数年ぶりのメジャーアップデートとなり、このところの方向性であるモジュラー化を進めた。モデルレイヤーでリアルタイムサポートとして、データコールバックメソッドを上書きしてcreateInstance、updateInstance、destroyInstanceメソッドを提供するようになった。リストをアップデートしてインスタンスを挿入/削除できる。

 また、.attr()の代わりに、getter/settersを高速に利用できるObservablesを導入した。定義されていないプロパティを設定時、エラーを投げ、イベントストリームを使うことができるという。双方向のバイディングが容易になるConvertersも加わった。

 開発チームはリリースに合わせ、CanJSのミッションは「JavaScriptアプリケーションの構築とメンテナンスのコストを最小化すること」と記し、開発者支援に主眼を置いてWebサイトをリニューアルしたことにも触れている。このミッションの下、今後はアップグレードを容易にし、頻度も増やすとしている。

CanJS
https://canjs.com/