JavaScriptフレームワーク「Angular 2.3」がリリース

 GoogleのAngular開発チームは12月8日、JavaScriptによるアプリケーション開発フレームワーク「Angular 2.3」を公開した。IDEと連携してテンプレートの型補完などの機能を提供する「Angular Language Service」を初期導入するなどの変更が加わっている。

 Angularはさまざまなアプリケーション開発に利用できるJabaScriptアプリケーションフレームワーク。シンプルな宣言的テンプレートを利用して、迅速にアプリを構築できる。ライセンスはMIT License。

 Angular 2.3は、9月に公開したAngular 2系の最新のポイントリリースとなる。Angular開発チームは10月にセマンティックバージョニングを導入し、6ヶ月に一度メジャーアップデートを行う時間ベースのリリースに方針を変換している。

 2.3は2系最後のマイナーリリースとなり、2系と完全な互換性ともつ。新たにIDEと連携してAngular Templates内でエラーのチェックと型補完機能を提供する「Angular Language Service」を導入した。特定のエディタに依存しないサービスだが、MicrosoftのIDE「VS Code」向けの初期バインディングをリリースする予定という。

 また、コンポーネントのオブジェクト継承を利用して、親コンポーネントから機能を継承することで簡素化や共有ができるようになった。JavaScript仮想マシン向けのスレッドローカルストレージのように非同期タスクで永続的な実行コンテキストを提供する仕組みである「Zone」のJavaScript実装である「zone.js」はバージョン0.7.1にアップデートされている。

 このほか、コンパイラ、コア、ルーターなどで多数のバグも修正されている。

Angular
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