「Atom 1.12」が公開

 米GitHubのAtom開発チームは11月9日、コーディング作業向けテキストエディタの最新版「Atom 1.12」を発表した。インターナショナルキーボード対応が加わり、キーバインディングやWindows向けの強化も加わった。

 Atomは拡張性の高いテキストエディタとしてGitHubが開発を進められているオープンソースプロジェクト。HTML、JavaScript、CSS、Node.jsを使って構築されており、CSS/less、JavaScript、HTMLなどを使ったカスタマイズが可能。パッケージマネジャーの統合、ファイルシステムのブラウジング、自動入力補完、複数ペイン、検索・置換などの機能を持ち、WindowsおよびMac OS X、Linuxで利用できる。

 Atom 1.12は、10月に公開された「Atom 1.11」に続く最新版となる。AtomのベースとなっているJavaScriptでデスクトップアプリケーションを構築できるフレームワーク「Atom-Shell」こと「Electron」はバージョン1.3.6となった。

 Chrome 52の新しいAPIを利用して、インターナショナルキーボードのサポートが実現した。これは、以前から要求が多かった機能という。また、キーバインディング機能の使い勝手を改善し、ユーザー定義のキーバインディングを簡素化した。キーバインディングファイルに重複するキーが含まれている場合はエラー通知を行うようになった。

 Windows向けに特化した機能強化も図られた。複数のインスタンスのサポート、Windowsメニューとの衝突を回避するためのemacsエディタバインディングの移行などが変更点となる。

 Atom 1.12はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはMIT License。

Atom
https://atom.io/