「Apache CouchDB 2.0」リリース、新クエリ言語やクラスタリングのネイティブサポートなどを導入
9月20日(米国時間)、オープンソースのNoSQLデータベースの最新版「Apache CouchDB 2.0」がリリースされた。新しいクエリ言語の導入、ネイティブでのクラスタリングサポートなどが特徴となる。
Apache CouchDBは、並列指向関数型言語「Erlang」で実装されたNoSQLデータベース。HTTPベースのプロトコルを使用し、JSON形式でデータをやり取りできる。単一ノードでもクラスターでも利用できるほか、オフライン機能が必要なアプリ向けのReplication Protocolも備える。
CouchDB 2.0は、2010年に公開されたバージョン1.0以来のメジャーアップデート版。大きな新機能としては、クラスタリングがネイティブでサポートされた点がある。ロードバランサと組み合わせることで、水平方向のスケーリングが可能になるという。クラスタの各ノードでは最適化された「internal replication(内部レプリケーション)」が利用され、データの耐性やアクセシビリティを確保しているとのこと。
JSONベースでクエリを行える「Mango Query Server」(Mango)も導入された。従来のクエリと比較して大幅に高速にクエリを実行できるとし、新たなアプリケーション開発ではMangoを利用することが推奨されている。
また、Webベースの管理コンソール「Futon」が新しくなり、「Fauxton」となった。Erlang/OTP 17系、18系、19系のサポートも加わった。合理化されたビルドシステムを導入したほか、新たなエンドポイントも複数追加されている。
CouchDB 2.0はWindowsやMac OS X、各種Linuxなどで動作する。バイナリおよびソースコードはプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Apache Couch DB
http://couchdb.apache.org/