米CoreOS、Kunerbetesの商用ソリューション「Tectonic 1.3」を発表

 米CoreOSは8月11日、Dockerベースのクラスタ構築ツール「Kubernetes」上でコンテナを動かすための商用ソリューションの最新版「Tectonic 1.3」を発表した。認証を中心に機能強化が加わっている。

 Tectonicは2015年夏にCoreOSが発表した商用ディストリビューションプロジェクト。CoreOSスタックとKunerbetesを組み合わせ、安全かつ信頼できる形でKubernetesを使ってコンテナを動かすことができるソリューションを目指す。

 Tectonic 1.3は、4月に公開したTectonic 1.2に続く最新版。大きなフォーカスとなったのは認証関連の強化。Kubernetes 1.3で導入された役割ベースでアクセスを制御できる認証フレームワークを利用でき、クラスタ上でのユーザーの権利を管理できる。LDAPサポートも強化し、Kubernetesが備えるオープンソースのID管理システムdexに格納するユーザーとユーザーグループを既存のLDAPでフェデレーションできるようになった。

 クラスタ設定で利用される分散型キーKey-Valueストア「etcd」はバージョン3.0にアップデートされ、拡張性と性能を強化した。クラスタネイティブのモニタリング機能「Prometheus」をサポート、クラスタレベルでのモニタリングが可能となった。

 インストールも強化し、Tectonicクラスタの起動とローンチを簡素化するプロビジョニングツールを実験的に導入した。ベアメタル環境向けGUIツールで、ツールが収集したローカルの設定情報に基づきKubernetesクラスタとTectonicサービスを作成する。合わせて、AWS向けのGUIも用意した。

 Tectonicは商用ディストリビューションだが、評価版も提供している。

Tectonic
https://tectonic.com/