Java向けの暗号ライブラリ「Apache Commons Crypto 1.0」が公開

 さまざまな汎用Javaコンポーネントを開発するApache Commonsプロジェクトが8月9日、暗号ライブラリ「Apache Commons Crypto 1.0」を公開した。

 Apache Commons CryptoはAES-NI(Advanced Encryption Standard New Instructions)で最適化した暗号ライブラリ。暗号アルゴリズムを実装するのではなく、OpensslまたはJCEアルゴリズム実装をラッピングする。暗号アルゴリズムレベルとJava StreamレベルのAPIを備え、開発者はこれを利用して高速なAES暗号/復号を最小限のコードで実装できるという。性能についてはJNIベースの実装によりOpenSSLをベースとしたネイティブのC/C++バージョンと遜色ないレベルを実現するとしている。

 今回のリリースでは共通のコード品質レポートが有効になり、CryptoInputStreamがCipherInputStreamに、CryptoOutputStreamがCipherOutputStreamに名称を変更した。Mac OS Xでのコンパイル時の警告、ビルドの修正などバグも修正した。

 Apache Commons Crypto 1.0はLinux、Mac OS X、Windowsに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。利用にはJava 1.7以上が必要。

Apache Commons Crypto
http://commons.apache.org/proper/commons-crypto/