XMLをJavaオブジェクトにマッピングするJavaライブラリ「Apache Commons Digester 3.0」リリース

 The Apache Software Fondation(ASF)のApache Commonsプロジェクトチームは7月6日、XMLファイルをJavaオブジェクトにマッピングする「Apache Commons Digester 3.0」を公開した。実装が大きく書き直され、多数の新機能も含んでいる。

 Apache Commons DigesterはXMLファイルをJavaオブジェクトにマッピングするためのJavaライブラリ。あらかじめ指定しておいた「ルール」に基づき、特定のXML構造を認識してそれをトリガーにアクションを実行できる。

 Apache Commons Digester 3.0は、2009年1月にバージョン2.0がリリースされて以来のメジャーアップグレードとなる。全体にわたって実装が書き直され、ルール作成用言語「EDSL(Embedded Domain Specific Language)」と豊富に用意されたAPIコレクションを用いてルールを作成できるようになった。

 また、モジュールのユニバーサルローダーも導入された。ユーザーが各自の拡張コードを容易に記述・利用できるよう、モジュールのローディングアーキテクチャが刷新されている。従来はコア機能や拡張がそれぞれ異なるアプローチで作成されていたため、メンテナンスが難しくなっていたという。

 Digester設定の再利用性も向上したほか、エラーレポートも改善された。これらに加え、ロゴも新しくなっている。

 最新版は、Apache Commonsのプロジェクトページより入手できる。利用にはJDK 1.5以上が必要となる。

Apache Software Foundation
http://www.apache.org/

Apache Commons Digester
http://commons.apache.org/digester/