「FFmpeg 3.1」がリリース

 オープンソースのマルチメディアフレームワーク「FFmpeg」プロジェクトは6月27日、最新のメジャーリリース「FFmpeg 3.1」(「Laplace」)を公開した。多数のフィルタが加わり、デコードのサポートも拡大した。

 FFmpegはマルチメディアのデコード、エンコード、コード変換、mux/demux、ストリーミング、フィルター、再生などができるフレームワーク。libavcodec、libavutil、libavformat、libavfilter、libavdevice、libswscale、libswresampleなどのコンポーネントを含み、WindowsやMac OS X、Linux、BSD系、Solarisなどさまざまなプラットフォームをサポートする。

 FFmpeg 3.1は、2月に公開された3.系の最新版。FFmpeg 3.0(「Einstein」)からそのまま更新が可能となっている。

 DirectXビデオアクセラレーターDXVA(DirectX Video Acceleration)2を利用するHEVC Main 10デコードをサポートした。また、MediaCodec H264のデコード、ADPCM IMA DAT4デコード、Duck TrueMotion 2.0 Real Timeデコード、Direct Stream Transfer(DST)デコード、YUY2 Lossless Codecデコードなどの機能が加わった。muxerはhash、framehashなどを、demuxerではmusx、aixなどを新たにサポートした。

 フィルタも追加され、fieldhint、ループビデオフィルタとループオーディオフィルタ、bench/abench、ciescope、colorspace、remap、firequalizer、hdcdなど多数が利用できるようになっている。

 HDRI画像フォーマットOpenEXRを強化し、タイルデータとB44/B44Aのサポートが加わった。一方でlibdcadecは削除されている。

 FFmpeg 3.1はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはLGPLv2.1以降(一部のファイルはGPLv2以降およびMIT/X11/BSD系ライセンス)。

FFmpeg
https://ffmpeg.org/