2.6系最後の安定版「FFmpeg 2.6.3」リリース

 FFmpeg Projectは5月17日、最新安定版「FFmpeg 2.6.3」をリリースした。バージョン2.6系最後のリリースとなり、多数の修正や機能強化が図られている。

 FFmpegは音声や動画のデコードおよびエンコード、フォーマット変換、mux/demux、ストリーム、フィルタといった機能を提供するマルチメディアフレームワーク。さまざまなフォーマットをサポートし、libavcodec、libavutil、libavformat、libavfilter、libavdevice、libswscale、libswresampleなどのコンポーネントで構成される。フォーマット変換やストリーム再生といった機能を持つコマンドラインツールの「ffmpeg」、マルチメディアストリーミングサーバー「ffserver」、SDLベースのメディアプレイヤー「ffplay」、マルチメディアストリームアナライザの「ffprobe」などのツールも含まれている。

 FFmpeg 2.6.3は3月上旬に公開されたFFmpeg 2.6(開発コード「Grothendieck」)の最新安定版。libavutil、libavcodec、libavformat、libavdevice、libavfilter、libavresample、libswscale、libswresample、libpostprocの各ライブラリがすべて最新のものになった。

 avcodec/libtheoraenc、avcodec/cavsdec、avcodec/mjpegdecなどAVcodecに細かな修正や変更が加わり、ffmpegでは不適切なネットワークdeinitを削除するなどの修正が施された。プロジェクトによると、FFmpegは2.6系最後の安定版になるという。

 FFmpeg 2.6.3はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

FFmpeg Project
https://www.ffmpeg.org/