「MPlayer 1.2」がリリース、FFmpeg 1.2のサポートでHEVCやVP9などが再生可能に
オープンソースのメディアプレイヤー「MPlayer」開発チームは10月3日、最新版となる「MPlayer 1.2」を公開した。マルチメディアライブラリFFmpeg 1.2を利用できるようになり、さまざまな機能強化が加わっている。
MPlayerは動画などのファイルを再生できるメディアプレイヤーで、さまざまなマルチメディアプレーヤーのバックエンドとしても使われている。Cで実装されており、MPEG/VOB、AVI、Ogg/OGM、VIVO、ASF/WMA/WMVといったさまざまなフォーマットをサポートする。VideoCD、SVCD、DVD、3ivx、DivX 3/4/5、WMV、H.264形式の動画が再生可能で、さまざまな形式の字幕もサポートされる。ライセンスはGPLv2。
MPlayer 1.2は、2012年に公開されたバージョン1.1に続く最新版となる。FFmpeg 1.2に対応し、それによってHEVC、VP9、Proresなど多数の新しいコーデックに対応した。rtspストリーミングについても、FFmpegで対応しているために別途ライブラリを利用することなく使用できるという。
また、ハードウェアアクセラレーションによるデコード技術VDPAUがHEVCで利用できるようになった。VDA経由でMac OS Xでも利用できる。VAAPIはサポートしていないが、H.265向けにVDAPUラッパー経由で利用できるという。
GUI側でも、TVとDVBのサポートなど機能面と外観で強化が加わった。GUIは本バージョンよりGTK+2とGLibが必要となる。
なお本バージョンよりlibdvdnavとlibdvdcsshisのコピーは内包せず、別途インストールする必要がある。
MPlayer 1.2はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
MPlayer
https://www.mplayerhq.hu/