FTPクライアント「FileZilla Client 3.17」リリース

 オープンソースのFTPクライアント/サーバーを開発するFileZillaチームは4月22日、FTPクライアントの最新安定版「FileZilla Client 3.17.0」をリリースした。

 FileZilla ClientはオープンソースのFTP/FTPS/SFTPクライアント。WindowsやMac OS X、Linux、各種BSDといったプラットフォームで動く。IPv6に対応し、HTTP/1.1、SOCKS5、FTPプロキシなどもサポートする。4GB以上のファイルのリジュームと転送、ファイル名によるフィルタリング、ディレクトリ比較、ネットワーク設定ウィザード、遠隔にあるファイルの検索などの機能を持ち、多言語対応も実現している。ライセンスはGPLv2。

 2月に公開されたFileZilla 3.16に続く最新版。ローカルファイルアップロード時に再帰的キューをかける際に、進捗を表示するようになった。SFTPではハードウェアアクセラレーションのAESをx86_64で利用できるようになった。従来はAES実装に「PuTTY」のものを利用していたが、本バージョンではNettleのAES実装を利用することで実現している。また、Windows版では高遅延の接続時にアップロードの速度を改善するために、動的なTCPを使ってバッファのサイズを送るようになった。

 このほか、Windows版インストーラの改善や、SFTPでの複数のバグ修正なども行われている。Nettleは3.1以上となり、libfilezillaは0.5以上に依存する。

FileZilla
https://filezilla-project.org/