「クラウドIDEプラットフォーム」をうたう「Eclipse Che」が登場
Eclipse Foundationは3月8日(カナダ時間)、クラウド統合環境(IDE)プラットフォーム「Eclipse Che」の初期リリースを発表した。オープンソースのワークスペースサーバーとクラウドIDEで構成される次世代のEclipse IDEとしている。
Eclipse Cheは、Eclipse IDEやWebブラウザで動作する開発環境「Orion」など、これまでの成果を活用して構築した新しいIDEとなる。クラウドベースのIDEを手がけるCodenvyが開発を主導している。CodenvyはコンテナとEclipse Cheを利用してチーム間で一貫性のあるツール、ワークスペース、環境を実現しているという。
Eclipse Cheは開発するコードの実行/テスト環境を「ワークスペース」と呼ばれる単位で管理するのが特徴。ワークスペースはDockerを利用して実現されており、別の環境に容易にマイグレーションできる。また、コラボレーションツールやWebブラウザ上で動作するIDE「Cloud IDE」なども提供される。
ワークスペースの管理やコラボレーション機能を提供する「Collaborative Workspace Server」はSoftware as a Service(SaaS)型のクラウドで提供されるほか、ローカルサーバー上で稼動させることも可能。どちらの場合もあらゆる言語、フレームワーク、ツールに対応し、プラグインによるカスタマイズ機能も備える。デスクトップだけでなくモバイル端末からも利用できるという。
Eclipse CheはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはEclipse Public License 1.0。利用にはDocker 1.8以上、Maven 3.3.1以上、Java 1.8以上が必要。
Eclipse Che
https://www.eclipse.org/che/