米Oracle、オープンソースのクライアントサイド向けJavaScriptツールキット「Oracle JET」をリリース

 米Oracleは2月29日、JavaScriptツールキット「Oracle JET(JavaScript Extension Toolkit) 2.0.0」をオープンソースで公開した。クライアントサイドアプリケーション開発に向けたもので、さまざまなオープンソースのライブラリなどを容易に組み合わせて利用できるという。

 Oracle JET(JavaScript Extension Toolkit)は、JavaScript、CSS3、HTML5をベースとしたモジュラー式のオープンソースツールキット。jQUeryやKnockout、requireJSといったオープンソースのコンポーネントを活用して実装されているという。豊富なUIコンポーネントや強力なルーティングシステム、賢いリソース管理ツール、アクセシビリティや多言語対応、SPA(Single Page Application)ベースのテンプレート向けライフサイクル管理などの機能を備える。Oracle社内で過去3年にわたってクラウドアプリケーションの開発で利用されており、エンタープライズ仕様のJavaScriptソリューションとしている。

 2015年の「Java One」で発表していたもので、中級以上のJavaScript開発者向けとしている。データ視覚化、モジュール性、レスポンシブデザイン、アクセシビリティーなどのための機能を備え、開発者はこれを利用して効率よくデータの視覚化などが可能。任意のエディタや統合開発環境(IDE)を利用できるが、Oracleの「NetBeans IDE 8.1」にはOracle JETを利用するためのプラグインが用意されるという。

 バージョン2.0ではUniversal Permissive License(UPL)でコードを公開したほか、Webとモバイル向けのハイブリッドアプリ向けにYeomanのscafffoldingジェネレーター、タスクランナーのGruntなどが加わった。

 Oracle JETはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Oracle JET
http://oraclejet.org/