Google、クライアントアプリケーション構築に向けたライブラリ集「Ion」を公開

 Googleがクライアントアプリケーション構築のためのライブラリおよびツール集「Ion」をオープンソースで公開した。

 Ionはクロスプラットフォームアプリケーション開発のためのライブラリおよびツールを提供するもので、小さく高速で堅牢な点が特徴だという。Google内でさまざまなチームが利用しており、Google製品を通じて数十億台のデバイス上で動いているという。

 バイナリサイズは500kB以下で、スレッド化やランタイム設定編集、メモリアロケーション、オブジェクトライフタイム管理、高速なグラフィックエンジンなどの機能を持つ。また、グラフィックス関連機能としてはグラフィックシーンを分析してパフォーマンスのボトルネックを検出する機能や、OpenGLコールの追跡機能などを備える。実行時のグラフィック状態の検査機能もあり、実行時にシェーダー設定を変更してリアルタイムに結果を確認することもできるという。

 デスクトップ端末としてはWindowsおよびMac OS X、Linux、モバイル端末はAndroidおよびiOSに対応し、Webブラウザもサポートする。なお、本製品はGoogleが公式にリリースする製品ではないとの注釈が付けられている。

 Ionは、GitHubのプロジェクトページより入手できる。ライセンスはApache License 2.0。

Google ION
https://github.com/google/ion