米Google、「Polymer 1.2」をリリース

 米GoogleのPolymer開発チームは11月2日、Web Componentsを利用したWebアプリケーション向けのコンポーネントライブラリ「Polymer 1.2」をリリースした。Compooundバインディングなどの新機能が導入されている。

 PolymerはWeb Componentsを利用してカプセル化されたWebアプリケーション向けの各種UIコンポーネントを提供するもの。2015年5月末に初の正式版がリリースされており、その後8月にマイナーリリースとして1.1を公開している。今回リリースされたバージョン1.2はそれに続くものとなり、CompoundバインディングおよびDOM子ノードのクエリと追跡という2つの新機能が加わった。

 Compoundバインディングは文字列に式を埋め込むことができる機能で、多くの場合でcomputedバインディングの必要性を減らすことができるという。Compoundバインディングは、Polymerのデータバインディングにおいて最もリクエストが多かった機能という。

 また、lightDOM子ノードに関して、要素の子ノードにアクセスするためのAPI、変更時に通知を登録する新しいメソッドの2つのAPIセットが加わった。Polymer DOM APIは通常、任意の挿入ポイントで作成した子ノードのリストをリストを返すgetDistributedNodesメソッドを利用できるが、LocalDOMがない場合、あるいは挿入ポイントで配布されていないlightDOMにアクセスしたい場合などに利用できるという。

 このほかpath API、travis config、IE10での不具合の修正など、細かな強化や修正が加わっている。

Polymer
https://www.polymer-project.org/