米Oracle、本家リリースから6日でRHEL 7.2互換「Oracle Linux 7.2」をGAに

 米Oracleは11月25日、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)互換のディストリビューション「Oracle Linux 7 Update 2(Oracle Linux 7.2)」を一般公開した。米Red HatがRHEL 7.2を発表してから6日後のリリースとなる。

 Oracle LinuxはRed HatのRed Hat Enterprise Linux(RHEL)との互換を目指すクローンOS。RHEL互換を目指すディストリビューションにはこのほか、「CentOS」や「Scientific Linux」がある。

 Oracle Linux 7.2はRed Hatが11月19日に公開したRHEL 7.2互換となる。カーネルはRHEL互換の「Red Hat Compatible Kernel」(kernel-3.10.0-327.el7)、または「Unbreakable Enterprise Kernel(UEK)Release 3」(kernel-uek-3.8.13-98.6.1.el7uek)の2種類のパッケージを用意する(ともにx86_64向け)。デフォルトでは両方がインストールされてUEKが起動するようになっている。

 主な変更点としては、makedumpfileで16TB以上の物理メモリのカーネルダンプではsadumpフォーマットを利用するようになった。グラフィックのないインストールでは、kdumpがインストール時に設定されるようになり、管理者はインストール段階で設定が可能という。また、MySQL 5.6 Community EditionをAnacondaインストーラーで直接インストールできるようになった。

 Unbreakable Linux Network(ULN)、Oracle Linux Yum ServerよりRPMパッケージを入手できる。ISOイメージはOracle Software Delivery Cloudより入手できる。

米Oracle
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