米HP、オープンソースのネットワーク機器向けOS開発プロジェクト「OpenSwitch」を発表
米Hewlett-Packard(HP)は10月5日(米国時間)、LinuxベースのネットワークOS「OpenSwitch」を発表した。データセンター向けの新しいネットワークOSを開発するプロジェクトで、米Intel、米VMwareら6社が支持を表明している。
HPによると、単一のベンダーが開発する既存のデータセンタースイッチプラットフォームは堅牢性に欠け、さまざまな利用例に対応できず、プラットフォームそのものの技術革新の速度も遅いと課題を指摘する。また、これらはクローズドなプロプライエタリシステムであるため、開発者はコードにアクセスできず、自社のソフトウェアとの統合が難しいとする。
これに対し、OpenSwitch Communityではまったく新しいネットワークOSを共同で構築するという。開発者は自社独自の業務アプリケーションに合う要件を満たすデータセンターネットワークを構築でき、ベンダーロックインを回避できるとする。
OpenSwitchではL2/L3プロトコルをサポートし、L2/L3の完全な制御プレーンを提供する。永続的な設定と一時的な設定の両方が可能で、システムデータベースを利用してモジュール間通信が可能。開発者はモダンな開発ツールを利用でき、迅速にアプリケーションを開発、配信できる。各モジュラーは独立しており、あるモジュラーに問題が生じても他のモジュールには影響がないという。また、ユニバーサルAPIを持ち、コマンドラインインターフェイス、REST、Puppet、Chef、Ansibleを利用できるとしている。
OpenSwitchはプロジェクトのWebサイトより入手できる。
OpenSwitch
http://www.openswitch.net/