米Vyatta、オープンソースのルーティングソフト「Vyatta Community Edition 5」発表

 米Vyattaは3月9日(米国時間)、オープンソースルーティングソフトウェアの最新版「Vyatta Community Edition(VCE)5」をリリースした。OpenVPNのサポートなど、セキュリティ機能を強化した。

 VCEはLinuxベースのルーティングソフトウェアで、管理者はWebベースのGUIを利用して、設定や管理を容易に行える。

 最新版では、セキュリティの強化が特徴となる。オープンソースのSSL VPN技術であるOpenVPNをサポート、侵入防止システム(IPS)とコンテンツトラフィックベースのフィルタリング技術も取り入れた。Webプロキシサーバーとして機能することで、要求されたURLが遮断対象カテゴリに分類されるかどうかを判断できるため、管理者はURLフィルタリングを利用してセキュリティポリシーの実行を強化できるという。

 性能では、イーサネットリンクをグループ化する冗長化技術、イーサネットリンク・ボンディングを採用した。Webキャッシュも追加し、性能と信頼性を改善するという。また、最適化されたネットワークインタフェイスなどにより、VMwareとXenの仮想マシン向けの性能も改善した。

 VCE 5は同社Webサイトよりダウンロードできる。Vyattaでは、商用版としてソフトウェアサブスクリプションとVCEを統合したハードウェアアプライアンスも提供する。

米Vyatta
http://www.vyatta.com

「Vyatta Community Edition(VCE)5」ダウンロード
http://www.vyatta.com/downloads/index.php