RHEL 6.7互換の「CentOS 6.7」リリース

 CentOS Projectは8月7日、Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 6.7と互換製を持つフリーのLinuxディストリビューション「CentOS 6.7」をリリースした。

 CentOSはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)と完全互換を目指すディストリビューションで、米Red Hatが開するコードをベースに、商標など再配布にあたって障害があるコンテンツを除いて構築・配布するもの。以前はRed Hatとは独立したプロジェクトとして運営されてきたが、現在はRed Hatによる支援を受けている。

 Red Hat Enterprise Linux 6.7は7月22日に公開された6系の最新メンテナンスリリース。CentOS ProjectはRHEL 6.7のリリースから2週間強でCentOS 6.7をリリースすることになる。なお、米OracleのRHEL互換OS「Oracle Linux」はすでに6.7をリリース済みだ。

 sssdへの新機能追加、取り外し可能なメディアのリードオンリーでのマウントなどセキュリティ関連の強化が加わり、SSL v3の古いプロトコルをデフォルトで無効化した。また、ハイパーバイザーのKVMで1つの仮想マシンあたりの仮想CPUサポートが240になった。このほか、LVMキャッシュへのフル対応、新パッケージClufterのサポートなどが加わり、LibreOfficeはバージョン4.2.8.2、vimはバージョン7.4、squidはバージョン3.1.23にアップグレードされている。

 CentOS 6.7はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

CentOS Project
https://www.centos.org/