KDEがフリーのモバイルOS「Plasma Mobile」を発表

 KDEは7月25日、フリーのモバイルOSプロジェクト「Plasma Mobile」を発表した。専用のWebサイトを開設し、LG製「Nexus 5」向けのベーシックなプロトタイプを公開した。

 Plasma Mobileはプライバシに関する対応を特徴とする、フリーソフトウェアベースのモバイル向けプラットフォーム。操作性とカスタマイズ性にも優れるものになるという。

 設計はオープンプロセスで行い、ユーザーの要求や望みを最善の方法で実装するようにするという。ハードウェアやOSベンダーの主張よりもユーザーが信頼するサービスを統合し、オープンな開発プロセスを採用することでプライバシ面での信頼性を監査するとしている。カスタマイズでは、壁紙やルック&フィールからシステムコンポーネントまで、システムのほぼすべてをカスタマイズ可能としている。

 ネイティブアプリはQtを利用して開発し、Plasma AppsやPlasma Widgetsとして提供する。GTK、Androidアプリ、Ubuntuアプリなどもサポートするという。フィンランドJollaのSailfishアプリ、Nemoアプリなどもサポートの可能性があるようだ。専用Webサイトにはアプリのリストも公開されており、Webブラウザ、連絡帳、メッセージング、メディアプレイヤーなどがプリインストールされるようだ。

 同日公開したプロトタイプには、PlasmaワークスペースのPlasma Mobile、KWIN/Wayland、オープンソースの音声通話技術Ofonoなどの技術が含まれている。

Plasma Mobile
http://plasma-mobile.org/