「KDE Frameworks 5.12」リリース

 The KDE Communityは7月10日、KDEライブラリの最新版「KDE Frameworks 5.12.0」のリリースを発表した。安定性強化のための月例リリースとなり、細かな機能強化が加わっている。

 KDE FrameworksはQtに約60のアドオンライブラリを加えたもので、デスクトップ環境「KDE Plasma Workspaces」とアプリケーション「KDE Applications」の土台となるもの。

 KDE Frameworks 5.12.0は2014年7月に公開された5.0系の最新安定版となる。KDE Communityでは安定性のために月に1度のリリースを行っており、本リリースはその一環となる。

 変更点としては、KWallet Frameworkでkwallet-queryコマンドラインツールがインポートされた点がある。また、CMakeモジュールではquery_qmakeマクロのエラー報告を改善した。ユーザーのアクティビティー管理のためのインフラKActivitiesでは、Webブラウザの「プライベートブラウジングモード」機能に似た機能として、ユーザーの特定のアクティビティーを追跡しないオプションが加わった。KDeclarativeでも各インスタンス向けにQmlObjectの割り当てが可能となるなどの機能が加わった。このほか、KTextEditor、KArchive、KAuthなど多数のモジュールで細かな機能強化が加わった。

 BlueZシステムとのやりとりを行うセッションデーモンのBluezQtの改善、Plasma Frameworkもテーマやキャッシュの強化なども行われている。

The KDE Community
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