JSONに対応した「Apache Cassandra 2.2」リリース

 Apache Cassandra開発チームは7月20日、分散型データベースシステム「Apache Cassandra 2.2.0」をリリースした。本リリースではWindowsへの正式対応やユーザー定義関数などが特徴となり、またクエリ言語でのJSONサポートも加わった。

 Apache Cassandraは大規模なデータの取り扱いを想定して設計した分散型データベースシステム。米Facebookで開発されていたが、2009年よりApache Software Foundation(ASF)のプロジェクトとして開発が進んでいる。

 Cassandra 2.2は、2014年9月に公開されたバージョン2.1に続く最新版となる独自のクエリ言語「Cassandra Query Language(CQL)3」では「SELECT JSON」や「INSERT JSON」に対応したほか、toJason()およびfromJson()関数が加わり、JSONフォーマットでのデータの読み書きが可能となった。CQL 3そのものも強化が加わっている。

 また、新機能として「ユーザー定義関数(UDF)」と「ユーザー定義属性(UDA)」が加わり、Cassandraのノード上でこれらを適用できるようになった。ユーザー単位のアクセス制御に加えて、役割ベースのアクセス制御も設定できるようになっている。

 性能面ではリストア時の並列処理を改善し、新しいノードを起動あるいはリストアする際のSSTableレベルの維持、修復後のSSTableの追跡機能の強化といった強化が図られた。このほか、Windows(Windows 7/8、Windows Server 2008/2012)への正式対応も行われている。

 Apache Cassandra 2.2はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Apache Cassandra
http://cassandra.apache.org/