Glusterの設立者が手がける「Amazon S3」互換のオープンソースオブジェクトストレージ「Minio」

 オープンソースのクラウドストレージ技術ベンダー米Minioが6月17日、正式に発足を発表した。合わせて「Amazon S3」とAPI互換の「Minio Server」を公開、クライアントとライブラリも入手できる。

 Minioを立ち上げたのはオープンソースの分散ファイルシステム「Gluster」の設立者Anand Babu Periasamy氏(Glusterは2011年に米Red Hatに買収された)。社名であり製品名でもあるMinioは「Minimal Object Storage」の略で、拡張性のあるオブジェクトストレージ技術をオープンソースの形で開発・構築することでクラウドストレージ市場を「民主化する」としている。アプリケーション開発者はNode.js、MongoDB、Cassandraのように自分のアプリケーションスタックのなかにオブジェクトストレージ機能を導入できるという。

 MinioはGo言語で実装された最小限のオブジェクトストレージで、まずはMac OS XとLinuxに対応、Windowsは開発中としている。ライセンスはApache License 2。Amazon S3 APIと互換があるテスト・開発用のMinioサーバーを公開したほか、最小限のツールを含むクライアント「Minio Client」、それにライブラリ「Minio Libraries」も用意する。

 Minioは同日、ベンチャーキャピタルなどから330万ドルを調達したことも発表した。得られた資金はMinio Serverなどの開発に投じるとしている。

米Minio
http://www.minio.io/