SUSE、「SLES 12」で64ビットARMをサポートへ
SUSEは7月14日(ドイツ時間)、サーバー向けのLinuxディストリビューション「SUSE Linux Enterprise 12」における64ビットARMサーバープロセッサのサポートを発表した。Dell、Hewlett-Packard(HP)などがパートナープログラム参加を表明しており、openSUSE Build-Serviceでもサポートが実装されている。
SUSE Linux Enterprise Server(SLES)は今までx86-64、power、System zアーキテクチャをサポートしていたが、これに新たに64ビットARMであるAArch64が加わる。これにあたり、SUSEはARMチップベンダーとしてAMD、AppliedMicro、Cavium、サーバーベンダーDell、E4 Computer Engineering、Hewlett-Packard(HP)、SoftIronと提携する。
ARMサポートについてSUSEは、「ARMサーバープロセッサの拡張的な技術を利用して、アプリケーションや企業固有のさまざまなニーズを満たすことができる」とメリットを説明している。
すでにビルドサービスであるopenSUSE Build-ServiceではARMとAArch64のサポートが実装されており、AArch64上のKVMの技術プレビュー、開発者向けのSDKも用意する。これらを利用してコミュニティは実際の64ビットARMハードウェアに向けたバイナリパッケージの構築ができるという。
64ビットARMサーバーについては、米Red Hatや英Canonicalなどもサポートを行っている。