米GitHub発のテキストエディタ「Atom 1.0」リリース

 米GitHubは6月25日、オープンソースのテキストエディタ「Atom 1.0」をリリースした。安定性の強化などが行われているという。

 AtomはGitHubの共同設立者であるChris Wanstrath氏のサイドプロジェクトとして2008年に産声をあげたプロジェクト。「ハッキング可能な21世紀のテキストエディタ」を標榜しており。クロスプラットフォーム、パッケージマネージャの組み込み、ファイルシステムブラウザ、複数ペイン分割、検索と置換などの機能を持つ。

 GitHubがAtomをオープンソースにしたのは、2014年5月のことだ。それ以来、ダウンロードの回数は130万件にのぼっており、月間アクティブユーザーは35万人に及ぶという。Atomコミュニティーの間で作成されたテーマは660件あり、2090件のパッケージが開発されたという。AtomはMIT Licenseで公開されており、前日にはFacebookがAtomベースのパッケージスイート「Nuclide」を発表している。

 Atom 1.0はプロジェクトのローンチから155回目のリリースとなり、Atomコア、技術スタック、APIなどの改善を通じて性能、安定性、機能セット、モジュラー構成を強化した。性能では、起動時間、それにスクロール、タイピングなども高速になったという。開発チームは先にWindows向けのインストーラやLinuxパッケージも公開している。モジュラー構成ではAPIの安定性、Babelを利用したES6サポートの組み込み、パッケージ間のやりとりなどを通じて強化し、UIをシンタックスハイライトに自動的に適応する新しいテーマも導入した。

 1.0リリースを受け、今後はプラットフォームとしてのAtomの機能強化などを進めていくとしている。

Atom
https://atom.io/