「ownCloud Client 1.8」リリース、ファイル共有機能などが強化される

 オンラインストレージソフトウェア「ownCloud」の開発チームは4月3日、ownCloudのデスクトップクライアント最新版「ownCloud Client 1.8」をリリースした。Windows、Mac OS X、Linux向けが用意されており、共有の効率化、同期の高速化などが強化点となる。

 ownCloudはオンラインストレージサービスを自分のサーバーで構築するためのソフトウェア。ownCloud ClientはownCloud Serverに接続するためのデスクトップクライアントで、PC内のファイルのアップロードやディレクトリの同期を行える。接続にはHTTPまたはHTTPSが利用でき、セキュリティ強化のためのプロキシ設定機能もある。ownCloud ServerにはClientのほか、Webブラウザ経由、モバイルアプリからでもアクセスできる。

 ownCloud Client 1.8は2014年11月にリリースされたバージョン1.7に続くアップデートとなり、UIフレームワークにQt 5.4を利用して構築されている。公開リンクを利用したファイル共有を効率化し、ファイルマネージャーのメニューに共有機能を入れた。これにより、ownCloudにログインすることなくデスクトップからファイルの共有が可能となる。公開リンクには期限付きのパスワードをかけることもできる。

 同期機能も強化され、次期「ownCloud Server 8.0.3」で実装する並列リクエストの強化をサポートする。これによりアップロードの並列処理がさらに強化されるため、同期に要する速度が短縮されるとしている。

 このほかの強化点としては、同期機能で「Microsoft Office」との同期を強化した。また、ファイルロッキングのサポート、同期ファイルを指定するSelective Syncも強化した。Mac OS Hi DPI(Retina)のサポートも加わっている。

ownCloud
http://owncloud.org/