MariaDB、データベース向けのプロキシソフトウェア「MaxScale」を発表
フィンランドMariaDBは、データベース向けのプロキシソフトウェア「MariaDB MaxScale」を発表した。アプリケーションとデータベースの分離を実現するもので、これによりスケールアウトに必要なデータベース管理プロセス作業を簡素化できるという。MariaDBやMySQLのほか、JSONベースのプロトコルでも利用できる。
MaxScaleはデータベースとアプリケーションの間の通信を中継するプロキシとして動作し、フィルタリングやモニタリング、ルーティングといった作業を行える。プラグインアーキテクチャを持ち、アプリケーション開発者とデータベース管理者の双方にフォーカスして開発した5種類のプラグイン(プロトコル、モニタリング、ルーティング、認証、ロギング)を備える。
MariaDBのパーサーを含むことで、トラフィックの解析などが可能。Read/Writeの分割やMaster/Slaveアーキテクチャの最適化によるスループット改善や、プロキシレベルでのフィルタリングによる複雑なデータベースクエリの生成およびレポーティング生成などができるという。これにより、拡張性を強化し運用やカスタマイズを柔軟にできるという。また、プロキシレイヤーを導入することでセキュリティのレベルも改善できるとしている。
データベースプロトコルはMariaDBとMySQLに対応するほか、Microsoft SQL Server、Hadoop、PostgreSQLなどのデータベースについてもJSONプロトコルを使って利用できるという。
MariaDB MaxScaleはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはGPLv2。また、ソースコードはGitHubで公開されている。
MariaDB(旧社名はSkySQL)は、MySQL技術を専業とするベンダーとして2010年に創業された。SkySQLはその後、MariDBプロジェクトを支援するMonty Programとマージしており、2014年にMariaDBに社名変更した。なお、この社名変更は、MariaDBの開発母体であるMariaDB Foundationに影響を与えるものではないと説明している。
MariaDB MaxScale
https://mariadb.com/products/mariadb-maxscale