MySQLベースの大規模データ向けデータベースシステム「InfiniDB」、開発企業が企業活動の停止を発表
MySQLベースのデータベース管理ソフトウェア「InfiniDB」を開発する米InfiniDBが9月19日、企業活動の停止を発表した。今後もInfiniDBはオープンソースソフトウェアとして公開が続けられるが、有料版などによるビジネスからは撤退するようだ。
InfiniDBは大規模なデータ処理向けのデータベースシステムで、MySQLをベースに独自の改良を加えたもの。ビッグデータやビジネスインテリジェンス(BI)、データウェアハウスといった分野を想定している。ネイティブのMySQLドライバーをサポートし、MySQLインターフェイスを利用して操作できる。大規模なデータに対するリアルタイム分析が可能で、容易な管理、組み込み対応なども特徴。
同社はクラウド向けの「InfiniDB for the Cloud」やApache Hadoopを統合した「InfiniDB for Apache Hadoop」なども提供しており、それぞれ有料のEnterprise版も用意されていた。最新版はバージョン4で、オープンソース版のライセンスはGPLv2。
同社の創業は2000年。元々の社名はCalpontで、非公開企業として運営してきた。企業活動の停止後もオープンソースプロジェクトとして技術開発を継続することは明らかにされているが、プロジェクトの運営などについて具体的な計画は明かされていない。
米InfiniDB
http://www.infinidb.co/