整数型に対応した「Lua 5.3」リリース

 プログラミング言語「Lua」開発チームは1月12日、最新版「Lua 5.3」を公開した。3年ぶりの最新版となり、整数型のサポート、UTF-8の初期サポートなどが特徴となる。

 Luaは軽量かつ高速を特徴とするプログラミング言語。アプリケーションに容易に組み込んで利用できることからさまざまな分野で使われている。動的型付け、高い移植性、インクリメンタルガベージコレクションによる自動メモリ管理などが特徴で、ライセンスはMIT License。

 Lua 5.3は2011年12月に公開された「Lua 5.2」に続く最新版となる。特徴として、整数型のサポート(デフォルトでは64ビット)、32ビット数値の公式対応、UTF-8の初期サポートなどが加わった。整数型サポートに合わせて整数除算が加わり、ビット単位で演算を行うビット演算子も導入された。また、値のパック/アンパックのための関数も加わっている。

 このほかの強化点として、ユーザーデータが指定するユーザーバリューがtableとnil以外にも対応した。一部のメタメソッドのルールも柔軟になっている。

 ライブラリでは、table.move、string.pack、string.unpack、string.packsizeの4種類の関数が新たに加わり、stripではオプションにstring.dumpが加わった。C APIでも新しい関数が多数加わるなど強化されている。

Lua
http://www.lua.org/