Luaデバッガ/IDEの「Decoda」がオープンソースに

 米ゲームデベロッパーUnknown Worlds Entertainmentは2月13日、同社がゲーム開発用に作成したLua向け統合開発環境(IDE)「Decoda」をオープンソースで公開した。Windows向けのIDEで、現在は32ビットのWindowsアプリケーションのみをビルドできる。

 Unknown Worldは独立系のゲームデベロッパーで、FPSゲーム「Natural Selection」や数独ゲーム「Zen of Sudoku」などのゲーム開発を手がけている。今回ソースコードを公開したDecodaは、「Natural Selection 2」開発のために2007年に社内で構築したWindows向けのデバッガおよびIDE。その後外部開発者向けに商用版として提供してきたが、このたびソースコードを公開してオープンソースプロジェクトとした。これについてUnknown Worldは、「Natual Selection 2」の成功により事業戦略を見直したと説明している。Decodaの開発速度の加速化の狙いもあるという。

 アプリケーションに手を加えることなく、組み込まれたLuaスクリプトのデバッグができるのが特徴。プロジェクト作成やシンタックスハイライト、ブロックコメント、ブレークポイント、ウォッチウィンドウ、ステップイン/アウトなどの基本的な機能を備え、SubversionやGitHubといったソース管理システムとの統合もできる。

 DecodaをソースコードからビルドするにはVisual Studio 2005が必要。それ以降のVisual Studioでのビルドは検証していないものの、コンパイルできる可能性はあるという。また、同社Webサイトでインストーラ付きバイナリの配布も行われている。

Decoda
http://unknownworlds.com/decoda/

米Unknown Worlds Entertainment
http://unknownworlds.com/