SlackとHipChat統合を修正した「GitLab 7.6.2」がリリース

 オランダGitLabは2014年12月31日、Gitレポジトリ管理ツール「GitLab」の最新安定版「GitLab 7.6.2 CE」をリリースした。オープンソース版のCommunity Edition(CE)に加えて、高度な機能が付いた有料のEnterprise Edition(EE)についても最新版となるバージョン7.6.3を発表している。

 GitLabはRubyおよびRuby on Railsで実装されたGitリポジトリ管理ツール。Gitレポジトリブラウザやコードレビュー、イシュートラッカー、Wikiなど、GitHubとほぼ同等の機能を持つ。LDAPユーザー認証、継続的インテグレーション(CI)との統合も可能で、EE版ではJIRAとJenkinsと併用できる。EE版ではGitフック、ログインページなどの機能に加えて、LDAPとActive Directory対応を強化し、複数のLDAPサーバーのサポート、グループ同期などの機能も提供する。

 GitLab 7.6.2CEは2014年12月初めに公開した7.6系の最新版。7.6はOmniauthサポートによる複数アカウントへのリンク、選択したグループへのプロジェクトのフォークなどの機能が加わり、EE版ではこれらに加えてKerberosのサポート、監査ログ、マージリクエスト前のリベースなどの機能が加わっている。

 本バージョンではリアルタイムメッセージングサービス「Slack」やプライベートグループチャットサービス「HipChat」の不具合を修正した。バージョン7.6ではこれらとの統合や通知機能がきちんと動作していなかったという。

 プロジェクトのWebサイトでは、ソースコードに加えてUbuntuやDebian、CentOS、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)向けにGitLab本体および必要なライブラリやモジュールなどを一括インストールできる「Omnibusパッケージ」も公開されている。

GitLab
http://www.gitlab.com/