オープンソースのCIサーバー「GitLab CI 5.0」リリース

 GitLabは5月6日、オープンソースの継続的インテグレーション(CI)サーバー「GitLab CI 5.0」を公開した。ビルドを動かすRunnerコンポーネントを大きく改善するなどの強化が加わっている。

 GitLab CIはプロダクトのビルドおよびテストを自動化するツールで、継続的インテグレーションを支援するもの。ビルドの管理を行うWebアプリケーション「Coodinator」と、ビルドを実行する「Runner」の2つのコンポーネントで構成される。

 GitLab CI 5.0では、Rubyで実装されているRunnerで大きな変更が加えられている。これまではビルドスクリプトに記述されていた行ごとに個別のプロセスでビルド作業が実行されていたが、本バージョンではビルドスクリプト内のすべての行をまとめたファイルを作成し、これを1つのプロセスで実行するように変更された。これにより、たとえばcdコマンドなどでワーキングディレクトリを変更したり、ENVコマンドで環境変数を設定する、といった処理が複数行にわたって反映されるようになる。

 Runnerではこのほか、gitlab-ciからのテスト失敗時の挙動やクラッシュ時の処理の方法などを改善した。またGitLabに合わせ、GitLab CIでもWeb Hook機能を導入した。

 GitLab CIはプロジェクトのWebサイトより入手できる。公式にサポートするプラットフォームはUbuntuおよびDebian。利用には、Ruby 1.9.3以上、MySQLまたはPostgreSQLが必要。

GitLab
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