グループ機能を強化した「GitLab 6.0」リリース、有償版の提供も開始

 8月22日、Gitリポジトリ管理ツール「GitLab 6.0」がリリースされた。グループ機能の強化が行われているほか、デザインなどの改良も行われた。また、本バージョンより有料のエンタープライズ版の提供も開始されている。

 GitLabはRuby on Railsで実装されたGitリポジトリ管理ツール。Webブラウザでアクセスして利用するツールで、GUIでGitレポジトリの閲覧や操作を行える。高速、安全、安定性などを特徴とし、すでに1万以上の企業や組織が利用しているという。ライセンスはMIT License。

 GitLab 6.0は、3月に公開されたバージョン5.0からのメジャーアップデートとなる。大きな新機能としては、グループ機能の強化がある。いままではグループはプロジェクトを管理するためのディレクトリでしかなかったが、本バージョンではグループにユーザーを追加することが可能になった。グループに追加されたユーザーは、自動的にそのグループに属しているプロジェクトに対するアクセス権が与えられる。また、グループのメンバーや所属プロジェクトを管理するためのグループオーナーを複数設定できるようになった。なお、従来はグローバルな名前空間でプロジェクトの分離を行っていたが、グループ機能が拡充されていることで、グローバル名前空間のサポートは今後は打ち切られる方針だという。

 また、オリジナルのプロジェクトとそこからフォークしたプロジェクトとの間でのマージリクエストが可能になった。GitLab上でのブランチやタグの作成も可能になっている、プロジェクト設定のナビゲーションやスニペット、SSH鍵設定ページ、各種UI要素などの再デザインも行われている。

 新たに、サブスクリプション形式で提供するサポート付きの有料版「GitLab Enterprise Edition」の提供も開始される。Enterprise Editionのサブスクリプション価格は1ユーザー月額1.99ドルからで、GitLabグループとLDAPグループの同期など大企業向けの機能が加わっている。

GitLab
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