ワークフローを強化した「Git 2.1」がリリース
Git開発チームは8月15日、オープンソースの分散型バージョン管理システム「Git 2.1」をリリースした。2系初のメンテナンスリリースとなり、ワークフローや性能が改善されている。
Git 2.1は5月末に公開された2.0に続くもので、ユーザーインターフェイスとワークフロー関連、性能などの強化が行われている。
後方互換性のない変更点として、gitが呼び出すページャを指定するLESS環境変数のデフォルト設定でlessに与えるオプションが「-FRSX」から「-FRX」に変更された。これにより、端末内で1行に収まらないような出力は折り返して表示されるようになる。
また、core.preloadindex設定変数のデフォルト値が「有効」となり、マルチコア環境を活用できるようになった。コメントメッセージでカスタムコメント文字を特定するcore.commentCharでは「auto」設定が可能になっている。そのほか、git replaceやgit tag、git format-patch、git grep、git imap-send、git cloneといったコマンドが強化され、mergetool.promptのデフォルト値はtrueからfalseに変更された。引き続きプロンプト表示は継続するという。
性能面の強化も行われており、subtreeのビルドプロセスをクリーンアップし、profile-feedbackビルドのサポートを更新した。インデックスでI/Oを高速化する機能を実験導入したほか、git blameとgit diffを最適化した。このほか、多数のバグも修正されている。