マシンエミュレーター「QEMU 2.1」がリリース
QEMU開発チームは8月1日、オープンソースの仮想化ソフトウェア「QEMU 2.1」をリリースした。このところ強化しているARMサポートに引き続きフォーカスしたメンテナンスリリースとなる。
QEMUはプロセッサのエミュレートやハードウェアのエミュレート機能などを持つ仮想化ソフトウェア。あるCPU向けのマシンコードを別のCPU向けに変換して実行したり、仮想マシンを実行させるといった機能を持つ。
QEMU 2.1は4月にリリースした2系の最初のメンテナンスリリースとなる。ARMサポートを強化し、Allwinner SoCエミュレーションの強化、64ビット環境のAArch64ではTCG(Tiny Code Generator)システムエミュレーションのサポート、SHAとCrypto命令のサポートが加わった。
デバイスエミュレーションではUSBでUSBパススルーのフルサポートが加わり、MTPエミュレーション経由でのリードオンリーのファイル共有のサポート、特定のビデオ出力に対しキーボードやマウスのアタッチを可能にするmulti-seatサポートなどが加わった。PCIeではQ35マシンのホットプラグ/アンプラグがサポートされた。
GUIではGTK+インターフェイスのバグ修正、SDL 2.0インターフェイス向けのマウスホイールのサポートが加わった。ネットワーク、ブロックデバイスなども強化されている。
QEMU
http://www.qemu.org/