USB 3.0ライブマイグレーションをサポートした「QEMU 1.6」リリース

 オープンソースの汎用エミュレータ「QEMU」の開発チームは8月16日、最新版「QEMU 1.6.0」を公開した。USB 3.0のライブマイグレーションなどの機能が加わっている。

 QEMUはオープンソースの仮想化ソフトウェア。CPUのエミュレーションおよびハードウェア環境のエミュレーションが可能で、特定のマシン向けのOSとプログラムを別のマシンで動かしたり、x86環境で非x86向けコードを実行するといったことが可能となる。KVMやXenといった仮想化ソフトウェアでも利用されており、この場合ホストCPU上でゲストコードを直接実行することからネイティブに近い性能を得られるという。

 QEMU 1.6は、5月後半にリリースされたバージョン1.5に続くリリースとなる。エミュレーションでは、USBコントローラ規格xHCI(USB 3.0)コントローラーでライブマイグレーションをサポートした。ライブマイグレーションではRDMA(Remote Direct Memory Access)利用も初期サポートした。NVMe標準を実装したPCIデバイスを提供するnvmeも加わった。

 また、ACPIテーブルをゲストにフル表示できるようになり、PCIブリッジの相手側デバイスでのACPIホットプラグのサポートも加わった。x86では、-pflashを利用してファームウェアをフラッシュドライブとしてゲストに表示できるようになるなどの強化が加わった。ARM関連ではCalxeda ECX-2000(Midway)システムのサポートが加わっている。

 ブロックデバイスでは、QEMUがサポートするブロックデバイスフォーマットを指定できるwhitelistでリードオンリーとして開くよう特定できるようになったほか、バックアップ関連も強化した。ユーザーインターフェイスも改善し、BSDでGTK+をサポートしたほか、CocoaでのMac OS 10.6対応も改善した。

 QEMUはプロジェクトのWebサイトよりソースコードをダウンロードできる。

QEMU
http://www.qemu.org/