既存のNoSQL型データベースより10倍高速をうたう「Aerospike」、オープンソースで公開

 NoSQL型データベースを開発するベンチャー企業の米Aerospikeは6月24日、同社が開発するデータベースシステム「Aerospike」をオープンソースソフトウェアとして公開したことを発表した。一般的なNoSQL型データベースの10倍、SQL型データベースの100倍の性能を実現可能とアピールしている。

 Aerospikeはインメモリ型のリアルタイムNoSQLデータベース。RAM上にインデックスを、SSD上にデータを配置するといった柔軟性の高いインメモリ技術を持ち、大規模データをリアルタイムで高速に処理できるという。拡張性も高く、またACIDサポートやダウンタイムゼロという特徴もあるとしている。

 サーバー側はハイブリッド型メモリシステムとリアルタイムエンジンをベースに、その上でスマートクラスタやデータセンターレプリケーション機能が動く。ノードを追加すると自動でデータの再配置と負荷分散が行われ、シャーディングや手動での操作・設定は不要という。複数のデータセンターを使ったクラスタ構築も可能。

 今回公開されたのは、AerospikeのCommunity Edition(CE)版バージョン3.3.5。サーバーおよびクライアントの両方のコードが公開されている。ライセンスはサーバー側がGNU AGPL、クライアント側がApache License 2。サポート付きの商用版であるEnterprise Editionも平行して提供する。

米Aerospike
http://aerospike.com/