「Apache CouchDB 1.5」リリース

 Apache CouchDB開発チームは11月5日、ドキュメント指向データベースApache CouchDBの最新版「Apache CouchDB 1.5.0」をリリースした。新しい管理UIやNode.jsベースのクエリサーバーなど、複数の機能が実験的に加わっている。ドキュメントの改良も行われた。

 CouchDBはErlangで実装されたデータベースシステム。クエリにSQLを使わない「NoSQL」と言われるデータベースの1つで、JSON形式でデータの保存や取り出しを行える。JavaScriptでのクエリが可能で、HTTP経由でWebブラウザからデータにアクセスすることもできる。最新のWeb技術やモバイルアプリとの相性がよく、マルチマスターレプリケーションなどの機能を備える。

 CouchDB 1.5.0は、9月に公開されたバージョン1.4に続く最新版となる。新たに管理UI「Fauxton」(開発コード)を実験的プレビューとして導入した。また、同じく実験的機能としてNode.jsベースのクエリサーバーも加わっている。CouchDBでは今までMozillaが開発するJavaScriptエンジンを使用していたが、これに置き換えて利用できる。プラグイン機能も実験的に導入された。バグも多数修正されている。

 公式ドキュメントについても全体的なオーバーホールが行われ、そのトップページもよりアクセスしやすいよう作り直されている。

 Apache CouchDBはプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。Mac OS XとWindows向けのパッケージも提供されている。

Apache CouchDB
http://couchdb.apache.org/