米Red Hat、RHEL 6向け開発ツールセット「Software Collections 1.1」GA版公開
米Red Hatは6月4日(米国時間)、Ret Had Enterprise Linux(RHEL)向けの追加ソフトウェア集「Red Hat Software Collections 1.1」の一般提供(GA)版をリリースした。
Red Hat Software Collections(SCL)は、Web開発ツールや動的言語、データベースなどのソフトウェアを集めたソフトウェア集。RHELは比較的長めのリリースサイクルをもち、また長期にわたってサポートが行われるため、提供されるソフトウェアは最新のものではなく、枯れた古いバージョンのものが多い。SCLではRHELに収録されているものよりも最新のバージョンのソフトウェアを提供しており、また頻繁にリリースすることで最新の開発技術を提供する狙いを持つ。
SCL 1.1は2013年9月にリリースしたバージョン1.0に続く最新版。RHEL 6向けで、3年のサポート期間を持つ。収録されているソフトウェアは、Ruby 1.9.3/Ruby on Rails 3.2.8、Python 2.7および3.3、PHP 5.4および5.5、Perl 5.16.3など。また、技術プレビューながらNode.js 0.10も加わった。Ruby 2.0/Rails 4.0はRailsをインストールすることなくRubyをアップデートできるよう、別のパッケージとして提供する。
データベースでは、MySQL 5.5、PostgreSQL 9.2、MongoDB 2.4、それにMySQLの代替として近年注目されているMariaDB 5.5が、WebサーバーではApache HTTP Server 2.4、Nginx 1.4.4(技術プレビュー)が提供される。さらに、複数のホスト上にあるJava仮想マシンインスタンスをモニタリングできるThermostat 1.0も加わった。
SCLはRHELの公式パッケージとして提供されている「scl-utils」および「scl-utils-build」パッケージをインストールすることで利用可能になる。
米Red Hat
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