Mozilla、暫定CEOとしてマーケティングトップのChris Beard氏を任命

 Mozillaは4月14日、マーケティング部門トップのChris Beard氏が暫定CEOに就任したことを発表した。今月初めの新CEO退任を受けてのもので、Beard氏およびMozilla幹部は社内やコミュニティとの関係修復を図りながらリーダーシップを実行していくことになる。

 Mozillaは2013年4月、Mozillaの当時のCEOであるGary Kovacs氏の辞任と、その後任にJavaScriptのオリジナル開発者でもあるBrendan Eich氏が選ばれたことを発表していた。しかしその後Eich氏が過去に行っていた反同性愛者的活動が明るみになり、各所で反発が発生。そのためEich氏は4月3日に辞任した。就任から約10日での退任となり、Baker氏はコミュニティに対して謝罪を行う事態となっている。Beard氏の暫定CEO任命はこれを受けてのもの。Beard氏は取締役にも任命されている。

 Beard氏はFirefox 1.0のリリース前からMozillaに参加しているベテランで、Mozillaのビジョンや感覚を共有しているとBaker氏は紹介している。これまで製品、マーケティングなどのプロジェクトやチームを率いた経験を持ち、Mozillaのミッションをプログラムや活動、そして製品アイディアにかえてきたという。2013年2月に「Mobile World Congress」で正式発表したMozillaのモバイルOS「Firefox OS」ローンチの立役者でもあるとのことだ。

 氏はMozillaに加わる以前、Sun MicrosystemsやHewlett-Packard(HP)などの企業でマーケティングに携わっており、2013年夏にはGreylock PartnersのExecutive in Residence(客員経営者)に就任している。

 Baker氏はBeard氏の暫定CEOの下でCEO任務について長期的な計画を立て、CEOが任務を果たせるようにMozillaの成功を支援する取締役を加えていくとしている。

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