米FacebookがデータセンターのPUE/WUEダッシュボードをオープンソースに

 米Facebookは3月14日、データセンターのエネルギー利用効率指標「PUE」(Power Usage Effectiveness)および水利用効率を示す「WUE」(Water Usage Effectiveness)を収集して表示するダッシュボードシステムのソースコードを公開した。データを収集するためのバックエンドとWebブラウザからアクセスして利用するフロントエンドから構成されており、ともにBSDライセンスで提供されている。

 Facebookはオープンなデータセンターを設計するプロジェクト「Open Compute Project」を主導しており、2013年4月にその一環として同社が米オレゴン州とノースカロライナ州に構えるデータセンターのダッシュボードを公開した。今回公開されたのはこのソースコードで、同社は他社もデータセンターのPUEとWUEのデータを公開して共有するよう呼びかけている。

 データセンターによってその電力や水利用データの収集方法が異なることから、ダッシュボードシステムはフロントエンドのユーザーインターフェイス(UI)の「puewue-frontend」とバックエンドのデータ収集ツール「puewue-backend」と2つに分割されている。puewue-frontendは、データを表示するためのHTMLコードやデータセンター側で提供されているデータ提供APIと接続するための機能を持ち、ほぼリアルタイムでデータセンターからのデータを円グラフ形式で表示できる。puewue-backendはTwelve-Factor App手法に基づき開発されたデータ収集アプリケーションで、面倒な設定などが不要で利用できるという。2つは併用することも、別々に利用することもできるという。

puewue-backend
https://github.com/facebook/puewue-backend

puewue-frontend
https://github.com/facebook/puewue-frontend

米Facebook
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