動画ファイルフォーマット「Matroska」用のツールセット「MKVToolNix 6.7」リリース

 1月8日、Matroskaファイルの作成・変更ツール「MKVToolNix 6.7.0」が公開された。MPLSファイルの処理を改善するなどの変更が加わっている。また、Ruby 1.8系のサポートはなくなり、Ruby 1.9が必須となった。

 MKVToolNixは動画ファイルフォーマットであるMatroska形式のファイル作成や変更、解析といった機能を持つツール。Moritz Bunkus氏が開発しており、動画ファイルフォーマットOGM形式をサポートする「OGMtools」のMatroska版という位置付け。Linux、Windowsなど複数のプラットフォームに対応し、動画や音声、字幕ファイルから単一のMKV/MKAファイルを作成したり、逆にMKV/MKAファイルから動画や音声、字幕、技術情報などを抽出する、といった機能を持つ。

 MKVToolNix 6.7は、2013年12月初めに公開されたバージョン6.6に続く最新版となる。本バージョンでは初めてWindows向けの64ビットバイナリが用意された。また、MKV/MKAファイル作成機能のmkvmergeではMP4ファイルからDTS音声の読み込みが可能になった。MPLSプレイリストファイルの読み込み、QuickTime/MP4ファイルからの圧縮されていないPCM音声トラックの読み込み、AAC、AC3、MP3ヘッダーのデコードエラー処理なども強化されている。整数オーバーフローに関連する無限ループのバグを含む多数のバグ修正も行われた。そのほか、ビルドに必要なRubyのバージョンが1.8から1.9に変更されている。

 MKVToolNixのソースコードおよびバイナリはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

MKVToolNix
https://www.bunkus.org/videotools/mkvtoolnix/